2013.12.02 平成25年文教こども委員会 本文

83 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 私のほうから,そしたら1つ,民生施設整備費の関係で,小規模保育事業の実施に伴う補正ということで御提案いただいておりますけれども,この辺のところ,もう少し詳しくお話をお伺いしたいんですけれども。今回の9億の小規模保育事業の実施の中身について,もう少し詳しくお答えいただけますか。

84 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 この小規模保育事業でございますけれども,これは国の待機児童加速化プランの支援メニューの1つとしまして,3歳未満児を対象に,定員6人から19人の事業でございまして,いわゆる平成27年度の新しい子ども・子育て支援制度の先取りとして事業実施するものでございます。空き店舗等を改修して,駅前の利便性等高い場所で,スピーディーかつピンポイントで整備できることも可能であり,将来の変動する保育所にも機動的に対応できることから,待機児童の,特に3歳未満が7割を占めるという状況でございますので,大変有効な事業であると考えてございます。
 進捗状況でございますけれども,今現在募集をしておりまして,29業者から,今応募がございました。現在,その中から施設基準等を満たす事業者につきまして,待機児童の多い地域を中心に選定をしてまいりたいと考えてございます。
 その後,事業者のほうで施設の内装を改修等行っていただき,来年3月には利用者を募集して,4月に開所できる予定でございます。
 事業の概要といいましたら,そういうようなことでございますけども。

85 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 今,国の待機児童解消加速化プランの支援メニューというような御答弁があったわけですけれども,この辺の一連の国のそういう加速化プランの支援メニューに対しまして,神戸市としてどんな感じでこの辺のところを国にも提出というんですか,その辺のお話をされておるのか,もう少しその辺も含めてお聞かせいただきたいと思います。

86 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 大きな支援事業のメニューに対して,神戸市がどのような計画を出しているかというお話でございました。具体的には,平成2526年度の2カ年で約2,900人分の保育受入枠の拡大を提出しております。内訳といたしましては,認可保育所で約1,600人分,それから,今御審議いただいています小規模保育事業で約800人分,それから幼稚園型の認定こども園とか幼稚園での長時間預かりのようなもので約500人といったものの内訳に,今そんなものを提出させていただいております。
 現在,顕在化しております保育ニーズに対しまして,何とか対応できるような数字と考えておりますけれども,潜在的な保育ニーズということにつきましては,現在ニーズ調査もしておりますので,その結果に基づいた市町村子ども・子育て支援事業計画に沿って,整備していきたいと思っておりますけども。現在,国のほうに待機児童加速化プランの支援メニューとして計画的な数字はそういう状況でございます。

87 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 今回,久元新市長も施政方針演説の中でも待機児童ゼロというようなこともおっしゃっておられたように思ったんですけども。そういう意味でいきますと,今お話があった27年の4月までに2,900人ですか,保育枠を確保するということなんですけれども,先ほどの陳情でもお話がありましたように,保育士さんの人数というか,需要というのがすごく高くなっておるやに聞いておりまして,他都市も保育士さんが足らないとかいうようなお話も聞いておるわけなんですけれども,その辺のところの保育士さんの手だてという意味では,どんなようにもくろんでおられるのか,ちょっとお聞かせいただきたい。

88 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 委員御指摘のように,昨今の大幅な受入枠の拡大に伴いまして,多数の保育士の確保が必要な状況が続いております。法人によりまして,いろいろな姉妹園があるであるとか,いろんなつてがあるとか,あるいはそういうネットワークがあるとか,初めてと,いろんな状況がございますけれども,一般的には開設場所等によりましたら,採用に苦労されているというようなお話も聞きます。ただ,26年4月に向けての新設予定園に,現在,ハード面・ソフト面でヒアリング中でございますけれども,保育士に関しましては,一応保育士さん必要数の約9割程度は確保できているというふうにお聞きしておりまして,26年4月に向けての神戸市での保育士確保というのは,おおむね順調に進んでいるんじゃないかなというふうに認識しております。
 もちろん新卒だけではなくて,かつて働いておられて,子育てが一段落されて,有資格者の方に声がけされて,いろんな工夫はされているとはお聞きしておりますけれども,というふうに考えております。
 ただ,今後そういったこともありますけども,今後の大幅な受入枠に向かいまして,各事業者にお願いするだけじゃなく,神戸市では前回の補正でもお認めいただきましたけれども,必要な保育士の確保を円滑に行うことができるよう,保育士・保育所支援センターというのが開設いたしまして,そこに保育士のコーディネーターのようなものを配置いたしまして,求職情報,求人情報などの情報提供を図るとともに,再就職の支援なんかをしてまいりたいと思っておりますとともに,逆に保育士の職場の魅力ということを新卒者に説明する機会であるとか,あるいは今働いておられる方で,特に悩みが多いと言われている採用3年目までの新人保育士を対象にした就業継続支援のための研修であるとか,あるいは一定期間現場を離れていた潜在保育士がスムーズに職場に復帰できるような再就職支援研修のようなものも付加的に,支援センターにお願いすることによりまして,量だけでなくて,そういう保育士の確保につきましても安定的にできるように一緒になって取り組んでまいりたいと,そのように考えております。

89 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 今いろいろ御答弁いただいたんですけど,例えば,来年の4月までに9割程度の保育士さんは確保できているというような御答弁があり,また保育士さんを支援するような,そんなセンターも設けて,Uターンというか,1度家庭にお戻りになられた方々もまたというような,いろいろ工夫はされておられるんだと思いますけれども,それでも保育士さんが足らないという状況があるやに聞いておりまして,その辺のところで,やはり神戸市としても,その辺のところ,もう少し国からは8,000円ぐらいの,今回補助があるやに聞いておるんですけれども,一応,神戸市も当然そこには神戸市独自のそういうのも加味されておられるんだと思いますけれども,他都市と比べて,この辺のところは保育士さんに対してのそういう制度自体がどういう状況になっておるのか,もう少しちょっとお聞かせいただけますか。

90 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 済みません。他都市比較まで少ししたもの,資料,手元にはないんでございますけれども。従前,今,委員おっしゃったこの25年度の国の安心こども基金を使いました処遇改善をする以前から,従来から神戸市では民間社会福祉施設の職員の処遇を充実させるというような名目で,いわゆる企業改善補助というのを市単独で実施してまいってきておりました。年次的に,ちょうど今積み上げはしておりまして,このたび25年度の新しい国の保育士確保対策として,新たに国の安心こども基金を使ったような制度がおりてきましたので,神戸市でも同じくその制度を活用させていただきまして,上半期で,もう支払いを終わっている実績で申しますと,平均すると,先ほど局長の答弁でも申し上げましたけれども,保育士1人当たり,月額約8,000円の賃金改善となってございます。
 従来の市単独の企業改善補助実績を25年度決算で見ますと,1人当たり,年額174,000円でございますから,月にしたら約1万2,000円ぐらいですかね,それにこのたび8,000円の上積みといいますか,改善がされたというような現状でございます。
 安心こども基金自身は10分の10の補助でございますので,こういう制度,手続に関しまして,素早く対応できた市は同じような効果があったのかと思いますけれども,この市単費の従来からの水準につきましては,詳しい資料がないのであれですけれども,他都市と比べて遜色のないものだというふうには考えております。

91 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 最後にしときますけども,やはり保育士さんの待遇というのが,言い方は難しいですけども,幼稚園の先生よりも低いとか,一般的な給与よりも相当低いとかいうことで,保育士さんのそういう勉強された方が保育士さんになっているかというと,そこもなかなか難しいようなところもあるようですし,また神戸市でもこういう事故があったときに,保育士さんの責任とか,そういうのもどんどん重くなってきて,なかなか保育士さんになろうという人も少ないやにも聞いておりますし,その辺のところを考えますと,やはり保育士さん自体の待遇というのも改善するというのも,神戸市としても考えていただかなければならないでしょうし,多分,この離職率というのも,保育士さんは結構高いんではないかなと。数字,そちらでお持ちなら教えていただきたいんですけれども。
 そういう意味で,働きやすい職場というような形での神戸市独自の,特にこども家庭局という,神戸市はこういう若いお父さん,お母さん方を後押しをしていこうということで,教育や医療やこういう保育の関係も含めて,一元的に解決していく局ができておりますんで,その辺のところも含めて,ぜひ考えていただきたいし,その辺のところ,最後,局長,何か御答弁いただきたいんです。離職率の数字もわかるんなら教えていただきたいんですけど。

92 : ◯大下こども家庭局長

◯大下こども家庭局長 離職率の数字はございませんけれども,これは全国レベルの調査ですけれども,平均で保育所の勤続年数が7.8年という数字があります。ちなみに看護師は7.1年とか,割とそういう,例えば人の命を預かるとか大事な仕事できついということもあるんでしょうけども,短い傾向がございます。
 量の確保ももちろん必要ですけれども,安心して働いていただくための職場で,これは大事なことだと思います。国等で制度が改善されたら,もちろんそれに従っていきたいと思います。何らかのことができないかと検討させていただきたいと思います。しばらく勉強させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

93 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) ぜひ,局長,日本一子育てしやすい神戸のまちということでお願いして,終わります。
 以上です。